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電気設備工事はどんな工事?電気工事と何が違う?工事の種類や内容を解説します!

2024年01月25日

電気設備工事と聞いて、どのような仕事か具体的にイメージできる方は多くないかもしれません。

似た言葉である電気工事とも異なりますが、いったいどのような工事なのでしょうか。

今回は電気設備工事と電気工事の違いや電気設備工事の種類について解説します。

電気設備工事はどんな工事?電気工事と何が違う?工事の種類や内容を解説します!

電気設備工事と電気工事は違う

電気工事は電気設備工事を含む電気に関する工事全般をあらわす言葉です。

電気設備工事はコンセントやスイッチ、照明などの設置など、電気を使うための設備を設置する工事と考えるとわかりやすいでしょう。

つまり、電気設備工事は電気工事の一つと考えられます。

電気設備工事をするには電気工事士の資格が必要

電気設備工事に関する資格は数多く存在しますが、最も基本となる資格は電気工事士です。

電気工事士の仕事は、ビルや工場、一般住宅などの電気設備の工事です。

第一種と第二種の違いは以下のとおりです。

第一種最大500キロワット未満の工場やビルの電気設備工事が可能
第二種一般住宅や店舗などの電気設備工事を行う600ボルト以下の設備工事が可能

電気設備工事の種類

区分の仕方によって、多少の違いはありますが、主な電気設備工事は以下のとおりです。

・受変電設備の工事

・幹線・分岐回路設備の工事

・動力設備の工事

・電灯やコンセント設備の工事

・情報通信設備の工事

・防災・防犯設備の工事

・オール電化住宅の工事

・太陽光発電設備の工事

それぞれの工事の内容を見てみましょう。

受変電設備の工事

受変電設備とは、発電所から送られてきた電気を建物で使用できるように変換する装置のことです。

受変電装置は工場や店舗、ホテル、学校などの比較的大きな建物で使う大型のものから、家庭用で使う小さなものまで存在します。

幹線・分岐回路設備の工事

幹線とは、電気の引込口から分電盤まで、もしくは配電盤から分電盤までの配線のことです。

分岐回路とは分電盤から電気機器や電灯などに直接つながっている配線部分のことです。

建物のあちこちに電気配線を張り巡らせる工事も電気設備工事に含まれています。

動力設備の工事

動力設備とは、電気の力で動く機械設備のことです。

具体的には、エアコンや空調設備、エレベーター、水道などの給水ポンプ、スプリンクラー、冷蔵庫などがあります。

200Vの機器に電気を供給するための設備といってもよいでしょう。

こうした動力設備を動かすには、専用コンセントやブレーカーなどを配置して十分な電力を供給しなければなりません。

電灯やコンセント設備の工事

わたしたちになじみ深いのが、電灯やコンセント設備の工事かもしれません。

各部屋で電気を使うには、分電盤から照明器具やコンセントまで配線を引かなければなりません。

配線はもちろんのこと、照明の位置や分電盤からの配線経路などを十分検討して工事を行います。

電化製品を使用する機会が増えているため、一般家庭でもコンセントの位置はとても重要です。

従来型の壁付コンセントのほかに、床にあるフロアコンセントや天井コンセントなどの設置も可能です。

既存のコンセントの増設や、コンセントが壊れた時の修理も工事に含まれます。

情報通信設備の工事

通信情報設備も電気を必要とする設備です。

建物内でインターネットを使うための設備であるLANケーブルの工事やルーターの設置、電話設備の設置、テレビを視聴するための配線の設置なども行います。

防災・防犯設備の工事

近年需要が高まっているのが防災や防犯のための設備です。

たとえば、監視カメラを設置する場合、近くにコンセントがなければ新たに設置しなければなりません。

火災報知機やマンションの誘導灯、非常放送設備といった防災設備も電気を必要とします。

そのため、定期点検などを実施し常に状態をチェックしておかなければなりません。

オール電化住宅の工事

ガスを一切使わないオール電化住宅の場合、電気の重要性はさらに高まります。

オール電化住宅では、給湯もエコキュートなどの電気を使った設備で行い、調理もIHクッキングヒーターを使用します。

住宅内で火を使わず安全というメリットはありますが、電気配線やアンペア数についてよく考えて設置しなければなりません。

もし、頻繁にブレーカーが落ちるようであれば電気工事士などと相談して電気設備工事をする必要があるかもしれません。

太陽光発電設備の工事

近年導入が進められているのが太陽光発電設備です。

2025年から東京都では新築住宅に太陽光パネルを設置することが義務付けられます。

太陽光発電設備も、電気工事士が行います。

まとめ

今回は電気設備工事について解説しました。

電気設備工事は電気工事の一種で、電気工事士の資格を取得する必要がある仕事です。

仕事の範囲は幅広いですが、コンセントなどの設置やオール電化住宅の工事、太陽光発電設備の工事など私たちの生活に密接にかかわっています。

今後も需要の高い仕事であるため、就職の有力な選択肢の一つとなるでしょう。