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電気工事士の資格の難易度ってどのぐらい?主要な資格の難易度を解説

2023年10月14日

電気工事士になるためには、第二種電気工事士や第一種電気工事士の資格を取得しなければなりません。

実際に資格を取得したいものの、どのぐらいの難易度なのかわからず受験をためらってしまう人もいるかもしれません。

第二種電気工事士の合格率は筆記が50%以上、実技については60%以上と想像するよりも難しくありません。

これは、第二種電気工事士の試験内容が学習しやすく、実技に関してもホームセンターで購入できる部材で練習できるからです。

この記事では、電気工事士に関する資格の難易度について解説します。

この記事を読めば、電気工事士の資格取得に必要な学習について理解でき、どのように勉強すればよいのかがわかります。

少しでも電気工事士の資格に興味がある場合は、この記事を参考にして実際に資格取得に向けて勉強してみてください。

電気工事士の資格の難易度ってどのぐらい?主要な資格の難易度を解説

電気工事士に必要な資格

電気工事士に関する資格にはこのようなものがあります。

・電気工事士

・電気工事施工管理技士

・電気主任技術者

・電気通信主任技術者

さまざまな資格がある中で、実際に施工する場合には第二種電気工事士の資格取得が必須です。第二種電気工事士の資格を取得したのち、上位資格である第一種電気工事士の資格を目指すことになります。電気工事士といえば、第一種電気工事士、第二種電気工事士の資格保有者といっても過言ではありません。

電気工事士以外の資格は、主に技術主任に必要な資格や管理者に必要な資格です。

電気工事士として経験を積み責任者や管理者にキャリアアップするときには、これらの資格が必要です。

電気工事士の資格の難易度

各資格の難易度や合格率は以下のとおりです。

資格名難易度筆記試験合格率技能試験合格率
第二種電気工事士普通50~60%60~70%
第一種電気工事士普通40~50%60~70%
電気工事施工管理技士(2級)普通40~50%60~70%
電気工事施工管理技士(1級)普通50~60%40%
第三種電気主任技術者7~9%
第二種電気主任技術者一次試験:20%二次試験:10~20%
第一種電気主任技術者一次試験:20%二次試験:4%
電気通信主任技術者(伝送交換主任技術者)20~30%
電気通信主任技術者(経路主任技術者)20~30%

出典:ECEE 一般財団法人 電気技術者試験センター

出典:一般財団法人建設業振興基金施工管理技術検定

出典:日本データ通信協会 電気通信国家試験センター

このように、第二種電気工事士の資格は合格率が高いため、比較的難易度は低いといえます。

一方、上位互換となる第一種電気工事士や、その他の管理系資格については難易度が上がります。

これは、第二種電気工事士の出題範囲は工業高校や専門学校で学べることや自習の範囲内で実技も経験できることによります。つまり、専門的な経験を積むための環境がなくても学習が進められることを意味します。

一方、第一種電気工事士や管理系資格については、大規模な工事など実務経験が必要とされるため難易度も高いのです。

実際に、第二種電気工事士の作業範囲は一般的な電気工作物に限られるのに対し、第一種電気工事士の場合は最大出力500キロワット未満の設備工事にまで広がります。一般家庭で最大出力500キロワットもの大容量の電気を取り扱うことはないため、実際に経験を積むことができません。

このため、第二種電気工事士と第一種電気工事士の難易度には大きな開きがあります。

電気工事士の資格を取得するための勉強法

ここで、電気工事士試験を中心として各資格の勉強方法について解説します。

電気工事士試験の勉強方法

第二種電気工事士試験の勉強方法は2つあります。

独学で勉強する方法と専門学校に通う方法です。

このうち、独学はすぐに始められ、もっとも手っ取り早い方法です。

書籍を購入し勉強を進める方法や、最近では動画を使って勉強する方法もあります。

書籍に比べると動画で勉強した方が視覚的に覚えられ理解がしやすいというメリットがあります。

ただし、独学の場合は質問できる環境がなく、挫折しやすい点がデメリットです。

専門学校に通う場合は講師に質問ができる他に、カリキュラムに沿って計画的に学習できる点がメリットです。

講義に参加しなければならないため強制力があり、挫折しにくい点もメリットです。

ただし、通学中は時間に制約が課される他に、専門学校に入学するための資金が必要だというデメリットがあります。

その他の電気工事に関する資格の勉強方法

電気工事施工管理技士や電気主任技術者の電気工事士に関する資格に関しては、実務経験から得られる知識や経験が大変重要です。そのため、座学や自宅での練習だけでは合格するだけのレベルには到達できません。

まずは、実務経験から得た知識を日々メモに残し、整理することが重要です。

そのうえで、業務に必要な事項や業務上の課題を洗い出し、業務を遂行するためには何をしなければならないのか、業務を成功させるためには何を改善しなければならないのか、こうした点について考えることが重要です。

こうした点を踏まえて、研修を受け専門書を読み込むなどして知識を定着化させていく必要があります。

電気工事士に関する資格取得のよくある質問

ここでは、電気工事士の資格取得のよくある質問についてまとめてみました。

数字が苦手ですが受験できますか

問題ありません。

基本的な四則演算はできないと困りますが、そもそも公式にあてはめて解く問題ばかりなため複雑な計算はありません。

電卓などの試験会場への持ち込みは許されていませんが、別の見方をすれば、暗算で解ける問題ばかりだということです。

実技試験に自信がありません

大丈夫です。

技能試験の合格基準は、時間内に欠陥がない状態で完成させることです。

技能試験対策でもっともよい方法は実際に手を動かしてみることです。

ホームセンターで部材を購入し、実際に結線したりはんだ付けしたり、こうした練習を日常的に行なえば十分に合格できます。

電気工事士のなるための資格取得の順番はありますか

まずは、第二種電気工事士の取得から始め、上位互換の第一種電気工事士の取得を目指し、どの方向に進むかによって選択するとよいでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

電気工事士に関する資格取得の難易度について改めて整理すると、第二種電気工事士の資格は比較的難易度は高くなく、しっかりと勉強すれば誰でも取得が可能です。一方、第一種電気工事士になると難易度は上がります。

主任技師、管理士の資格については、さらに難易度が高くなり、実務経験にもとづく知識が求められます。

そのため、電気工事に関する資格を取得する際には、まずは第二種電気工事士の資格を目標にしてステップアップするとよいでしょう。

難関な資格ではありますが、日々の業務を着実にこなし積極的な姿勢で取り組めば必ず取得できる資格ばかりです。

電気工事士に関する資格について興味を持ったときには、難しいと身構えずに、ぜひチャレンジしてみてください。