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電気工事に必要な資格の種類について試験内容なども詳しく解説します
2023年10月18日
電気工事士にはさまざまな資格があります。
電気工事士として電気回路の設計や施工をするのであれば、第二種電気工事士や第一種電気工事士の資格が必要です。その他にも、電気工事を行ううえで管理系の資格や技術主任の資格も存在します。そのどれもが電気工事を行うためには必要不可欠なものばかりです。
この記事では電気工事に関する資格の種類について解説します。
この記事を読むことで電気工事に必要な資格の多さや資格の内容について深く理解できます。
電気工事にまつわる資格に興味を持ち、実際に資格を取得したいと思ったときには、この記事を参考にしてみてください。

電気工事に必要な資格の種類
電気工事に必要な資格は多種多様に渡ります。
大きくカテゴリー分けすると以下のように分類できます。
・電気工事士
・電気工事施工管理技士
・電気主任技術者
・電気通信工事担任者
・電気通信主任技術者
・その他関連する資格(安全・衛生系、管理系、設備系など)
このカテゴリーはさらに詳細化でき、例えば主任、第一種、第二種と区分できます。それぞれ作業範囲が設けられていて、従事できる仕事は資格の範囲内に限定されます。
それぞれの資格についてさらに詳しく解説します。
電気工事士
電気工事士は一般的な電気工事を行ううえで必須の資格です。この資格がなければ電気工事はできません。
それぞれ第一種電気工事士、第二種電気工事士に区分されていて、取り扱う電気工事に違いがあります。
第一種電気工事士試験
電気技術者試験センターによって運営されている資格で、第二種電気工事士の上位資格です。
この資格を取得すれば、最大出力500キロワット未満の設備工事ができます。第二種電気工事士は一般電気工作物の工事に限定されるため、この資格を取得すれば幅広い工事に携われます。
出典:ECEE 財団法人 電気技術者試験センター 試験案内一覧(第一種電気工事士試験)
第二種電気工事士試験
第一種電気工事士と同じく電気技術者試験センターによって運営されている資格で、電気工事に関する基礎的な知識が問われる試験です。
電気回路の設計、電気工事に必要な材料や工具、施工方法など、電気工事に必要な一般的な知識が幅広く出題されます。
電気工事を仕事とする場合には必須の資格です。
出典:ECEE 財団法人 電気技術者試験センター 試験案内一覧(第二種電気工事士試験)
電気工事施工管理技士
電気工事施工管理技士は建設業振興基金によって運営される国家資格で、電気工事を施工する際の管理を行える資格です。
電気工事に関係する資格は、1級 電気工事施工管理技術検定と2級 電気工事施工管理技術検定の2つあり、それぞれ従事できる工事内容に違いがあります。
1級 電気工事施工管理技術検定
この資格を取得すると、電気工事の現場に必要な管理技術者になれます。
2級 電気工事施工管理技術検定の上位資格となり、主任技術者を管理し全体統括を行う重要な役職です。
出典:一般財団法人建設業振興基金 1級 電気工事施工管理技術検定のご案内
2級 電気工事施工管理技術検定
この資格を取得すると建設工事における主任技術者になれます。
主任技術者は電気工事の現場には欠かせない存在で、この資格はとても重要な資格です。
出典:一般財団法人建設業振興基金 2級 電気工事施工管理技術検定のご案内
電気主任技術者
電気主任技術者は、事業用電気工作物の工事、運用を行う際、主任技術者となるために必要な資格です。
第一種から第三種まであり、それぞれ取り扱える電圧量に違いがあります。
工場、ビル、商業施設など大型施設の工事を行う際、主任技術が必須なため重要な資格です。
ただし、火力発電所、水力発電所、原子力発電所といった発電施設の管理はできません。
第一種電気主任技術者試験
第一種電気主任技術者は、すべての事業用電気工作物に対する工事や運用の監督ができます。
電圧の制限がないため、大型の工場には必須の技術者です。
出典:ECEE 一般財団法人 電気技術者試験センター 第一種電気主任技術者試験
第二種電気主任技術者試験
第二種電気主任技術者は、電圧17万ボルト未満の事業用電気工作物に対する工事や運用の監督ができます。
通常規模の工場やビルなどの電気に関する運用を行う際には必要な技術者です。
出典:ECEE 一般財団法人 電気技術者試験センター 第二種電気主任技術者試験
第三種電気主任技術者試験
第三種電気主任技術者は、電圧5万ボルト未満の事業用電気工作物に対する工事や運用の監督ができます。
比較的小規模な工場などで業務ができます。
出典:ECEE 一般財団法人 電気技術者試験センター 第三種電気主任技術者試験
電気通信工事担任者
電気通信工事担任者は、電気を使った通信設備の工事が行える職業です。
例えば、スマートフォンの基地局やデータセンターのネットワーク基盤が該当します。
電気通信工事担任者は、アナログ通信機器、デジタル通信機器、総合通信機器に対して端末設備工事を行えます。
電気通信主任技術者
電気通信主任技術者は、電気通信やネットワーク通信に対する工事や運用の監督を行える職種です。
電気通信工事担任者によって基地局やデータセンター内の通信設備工事が行われますが、電気通信主任技術者の監督のもとに行われるため、電気通信設備には欠かせない存在です。
電気通信主任技術者は、伝送交換主任技術者と線路主任技術者に分かれており、それぞれ担当する領域が異なります。
伝送交換主任技術者試験
伝送交換主任技術者は、電気通信のうち伝送交換設備に関する工事や運用の監督を行います。
伝送交換設備とは、遠隔地を結ぶ伝送装置と端末間の接続をする交換設備に分かれます。
公衆網から引かれたケーブルを切則するTAやPBX網が伝送設備となり、屋内で必要なルーターやスイッチングハブなどが交換設備です。
線路主任技術者試験
線路主任技術者は、電気通信のうち線路設備に関する工事や運用の監督を行います。
線路設備とは、通信のうち通信事業者の局舎内から各接続事業者間に敷設される設備のことをいいます。
まとめ
ここまで電気工事に必要な資格の種類について解説しました。
改めて整理すると、電気工事の資格には次のようなものがあります。
・電気工事士
・電気工事施工管理技士
・電気主任技術者
・電気通信工事担任者
・電気通信主任技術者
・その他関連する資格
今回は、その中でも代表的な5つの資格について解説しましたが、どの資格も電気工事を行う際には欠かせないものばかりです。
特に、電気工事といえば電気工事士資格が必須で、この資格なしに電気工事はできません。
第二種電気工事士資格は比較的簡単に取得ができるものの、上位資格となる第一種電気工事士やその他の資格については難易度が高く、第二種電気工事士資格取得が前提となっているものがほとんどです。
このようにさまざまな種類がある電気工事に関する資格ですが、資格の保有数が多ければ多いほど、実際の工事に携われる場面が多くなり、実力があることの証にもなります。
電気工事に関する資格に興味を持ち、実際に取得を志す際にはこの記事の内容を参考に学習を進めてみてください。