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電気工事士の仕事内容とは?電気工事の種類別に詳しく解説します
2023年10月25日
電気工事士は電気を取り扱うさまざまな仕事に従事しています。
作業内容は多岐に渡りますが、大きくは建築電気工事と鉄道電気工事を行います。
特に建築電気工事に関しては住宅の屋外配線工事や屋内配線工事などを行うため、私たちの生活にも馴染みがある工事です。何かしらの電気に関するトラブルが起きたときには、一度は見かけたことがあるかもしれません。
この記事では、電気工事士がどのような仕事をしているのか、その仕事内容について詳しく解説します。
この記事を読むことで、電気工事士の仕事内容について深く理解でき、いかに電気工事士の仕事の幅が広いのかがわかります。
この記事を電気工事士の仕事内容について知るうえでの参考にしてみてください。
電気工事士とは
電気工事士とは電気にまつわる工事全般を行う作業者のことをいいます。
電気工事士になるためには資格を取得しなければならず、誰でもできるものではありません。
そのため、電気工事士は電気に関する基礎的な知識だけではなく、回路設計や配線作業など電気に関するあらゆる経験が求められます。
電気工事士には第一種電気工事士と第二種電気工事士のふたつの資格があり、それぞれ作業ができる範囲が違います。
両者には多少の違いはあるものの、電気工事にとっては欠かせない存在です。
電気工事士の仕事内容
電気工事士の主な仕事内容には以下のものがあります。
・建築電気工事
・鉄道電気工事
それぞれの工事の内容について詳しく解説します。
建築電気工事
建築電気工事は、住宅、ビル、工場、各種施設などの建築物に対して電気工事を行うことをいいます。
具体的には以下のような作業を行います。
・外線配線工事
・屋内配線工事
・冷暖房設備工事
・ビル管理
外線配線工事
外線配線工事は電線から建物に電気を引き込むための工事です。
引き込み線の敷設や屋内配線を行うための集合機への結線などを行います。
屋内配線工事
屋内配線工事は、外線から引き込まれた電気を建物各所に送電するための工事を行います。
具体的には配管の内部にケーブルを張り巡らせるほか、配管からコンセントや照明器具への配線、ブレーカーや漏電遮断器の設置などを行います。
私たちが電気のトラブルに遭遇した際にはよく見かける作業で、身近に感じられる工事といえるでしょう。
冷暖房設備工事
エアコンの設置、室外機の設置、メンテナンスなど冷暖房設備の工事も電気工事士が行います。
この作業もよく見かける光景のため、私たちの身近な電気工事のひとつです。
ビル管理
ビルの照明、防犯設備、ビル内の各種設備など電気に関わる保守を行います。
法定点検などでビルの出入りが制限されるときがありますが、そのときには電気工事士が各種メンテナンスを行っています。
鉄道電気工事
鉄道電気工事は、鉄道の運行に必要な各種電気設備の敷設、保守を行う工事です。
具体的には以下の作業が該当します。
・変電設備工事
・架空配電線工事
・線路設備工事
・駅設備工事
それぞれの仕事の内容について詳しく解説します。
変電設備工事
鉄道で使用される電圧は一般で使用されるものとは違うため、変圧を行わなければなりません。この変圧を行う設備のことを変電設備といいます。電車に乗っていると、時々変圧器のある施設を見かけることがありますが、それが変電設備です。
電気工事士は変電設備の新規構築や保守を担当します。これが変電設備工事です。
架空配電線工事
線路の上に電線が張りめぐらされているのはよく見かける光景です。電車を動かすためには電気が必要で、常に電気を送り続けなければなりません。このために必要なのが架空配電線です。電気工事士は、架空配電線の新規敷設や定常的な保守を担当します。
安全な運行のためにも重要な工事のひとつです。
線路設備工事
線路の周辺には信号機や踏切などさまざまな設備があります。
こうした設備も電気を使用しているため電気工事士が設置や保守を行います。
線路上の設備は運行上欠かせないものばかりで、こうした設備の故障は重大な事故につながりかねないため重要な工事のひとつです。
駅設備工事
駅の設備ならびに駅構内にある施設の電気工事も行います。
電光掲示板、駅舎の設備、ホームの証明、隣接する施設など、駅構内にはさまざまな電気設備が使用されています。
運行上必須なだけではなく、駅を訪れる人々が快適で安心できるように、こうした工事も欠かすことができません。
電気工事士になるためには
電気工事士になるためにはECEE 財団法人 電気技術者試験センターが運営する資格を取得しなければなりません。
それぞれ第一種電気工事士と第二種電気工事士に分かれます。
資格についての詳しい情報は、こちらのホームページを参照してください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ここまで電気工事士の仕事内容について解説しました。
改めて整理すると、電気工事士の仕事は大きく以下の2つに分けられます。
・建築電気工事
・鉄道電気工事
それぞれの電気工事はさらに細分化できます。
例えば、建築電気工事であれば以下のような工事があり、外線配線工事、屋内配線工事などを行います。
鉄道電気工事であれば、変電設備工事、架空配電線工事、線路設備工事など、鉄道の運行に欠かせない工事ばかりです。
電気工事士の仕事は多岐にわたり、それだけ対応しなければならない仕事も多いのです。
電気工事士に作業を依頼する際には、その仕事内容についても思い出し、改めて電気工事士の技術がいかにすぐれているのか、その技術力を実際の目で確かめてみましょう。